タスティエーラって結局強いの?
というお声を2023年菊花賞が終わり、同馬が有馬記念の出走を表明したころからよく聞きます。
結果有馬記念は6着に敗れてしまいましたが、このレースでますますタスティエーラが強いのか、そうでないのか分からなくなってしまった方は多いのではないかと思います。
こちらの記事では、タスティエーラの過去走を解説しつつ、同馬についての私なりの見解を述べていこうと思います。
では、よろしくお願いいたします!
タスティエーラの基本情報
タスティエーラ (Tastiera) | 競走馬データ – netkeiba
主な戦歴
なんとタスティエーラは牡馬クラシック全連対を果たしています。
この世代の牡馬は弱いと言われてはいますが、クラシック全連対は誇るべき実績だと思います。
血統構成
父:サトノクラウン(ノーザンダンサー系)
母:パルティトゥーラ
母父:マンハッタンカフェ
Northern Dancer 6.25% 5×5
タスティエーラの父は現役時代に香港ヴァーズや宝塚記念を制したサトノクラウン。
サンデーサイレンスを内包しない、日本では珍しく貴重な血統構成。
母はパルティトゥーラ。その父は非根幹距離の鬼マンハッタンカフェです。
脚質・レーススタイル
長くいい脚を使うタイプ。
キレる脚も繰り出せるが、あと一歩キレ負けする印象です。
(実際にこれまで8走のうち、ラスト3F最速の末脚を記録したレースはない、勝利した日本ダービーでさえも)
レーススタイルとしては、その長くいい脚を活かすために中団前あたりにつけ、レースを運ぶスタイル。
過去走解説と見解
2023年 東京優駿(日本ダービー)G1
日本ダービーでの勝ちは一番衝撃的でした。
私はこのダービーでタスティエーラを軽視、理由としては以下の3点でした。
- 血統的に合わない
- 馬場傾向が合わない
- いくらレーンでもダービーのテン乗りは厳しい
やはり東京芝根幹距離はサンデーの庭。特に日本ダービー当日はラスト3F33秒前半の上りがバンバン飛び出し、サトノクラウンを父に持ち、持久力を活かす競馬が得意なタスティエーラには厳しい馬場になっていると考えていました。
また陣営は本レースにおいてこれまで2戦連続重賞で鞍上を任せていた松山弘平ではなく、D.レーンに手綱を任せた。
D.レーンは世界的にも日本においても疑う余地のないトップジョッキーです。
しかし日本ダービーという特殊な舞台で、かつテン乗りとなる馬を乗りこなし結果を出すことがこの若武者にできるのか、という点がひっかかっていました。
ただ結果は先行策からの抜け出し勝利というまさに横綱競馬。
同馬のポテンシャルの高さに驚いたとともに、D.レーンの手綱さばきが衝撃だったことを鮮明に覚えています。
結論
タスティエーラは強い。
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